アトピーでもキレイになれる!

幼少期から成人まで重症アトピーを患っていた、子持ち美容コスメマニアです。アトピーに良いものを研究しつくし、独自のセルフケアで現状はツヤ肌を維持!『アトピーだって絶対キレイになれる!』を実証します!

アトピーは完治する?ストレスのない治療・ステロイドとの一番楽な付き合い方。その②

前回の続きです。(前回の記事はこちらです)

www.atopi-kirei.net

 

◆脱ステは成功してもアトピーは完治しなかった。

前回にも書きましたが、私は脱ステロイドを実践して壮絶なリバウンドも経験しました。その結果、なんとかステロイドを使わなくてもいい生活にはなれたのですが、それが「アトピーが完治した!」という事ではありませんでした。

 

私の場合脱ステしても、ちょっとした事でいつも悪化していました。いわばアトピーという爆弾を常に抱えている状態です。

 

しかも一度悪化してしまうとなかなか改善の余地がなく「ステロイドだけは絶対に使わない」という強い信念があったので、悪化した皮膚をそのままの状態にして我慢していました。

 

すると、どんどん皮膚は悪化していって、一日中掻き毟ります。夏なんて特に痒くてかきむしって皮膚はゴワゴワ・真っ赤。顔も瞼が腫れて、頬も掻いて飛び火のようになってしまった時もあります。

 

・・・ここまでくると自然治癒は難しく、ひたすら耐えるという日々です。脱ステした後もこんな感じで、私のアトピーの状態はかなり波がありました。

 

家族でのお出かけの時、顔や首があまりにひどい皮膚状態の時は私だけ「ごめん、ママ体調が悪くて・・・」と言って断ったことも何度かあります。

 

主人や子供を見送ってから、私も一緒に出掛けたかったなぁなんて、いい大人が情けないくらい泣きました。家族で出かけることすら嫌になるような、本当にふさぎ込む日々です。

 
これがもう・・・本当に私の中でストレスでした。

 

このように実際に脱ステ・リバウンドから七年も経ったのに、決して健康な、きれいなお肌を手に入れる事はありませんでした。一体いつまで私は苦しむんだ?脱ステしても、私の中でアトピーが消えることはないのか?そんな事ばかりを考える日々です。

 

 

 

 

◆ステロイドは再開したら負け組?

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脱ステしたにも関わらず、一向にキレイにならない肌。

 

悪化したりマシになったりアトピーに振り回される日々。でも脱ステした以上、ステロイドだけはもう使わないという信念。

 

それでも悪化したらとめられないほど皮膚をかきむしってしまう、だけどどう治療したらいいのかもわからない・・・。

 

私は滅多に母に弱音は吐かないのですが、あまりにもアトピーが辛くて思い切って母に相談した時がありました。

 

「お母さん、脱ステしてもやっぱりアトピーが治る事ってないのかな?あれからもう七年も経ったのに、食事にも気を使って掃除もたくさんしてるのに、それでもダメなのかな?ステロイドはせっかく辞められてるし・・でも痒くて痒くて皮膚もボロボロでもう泣けてくるわ」

 

なんて泣き言を言ってしまいました。すると母は、私にこんなことを言ってくれました。

 

「そうやね、あれから良く頑張ったね。リバウンドを乗り越えてから七年の間に、結婚や妊娠・出産をして、色々あった中でステロイドを使わずに本当に自分なりにお肌をきれいにしようと頑張ってたね。

でもね、これ以上あなたの体に負担をかけるのは良くないとずっと思ってた。何より、アトピーのせいであなたが子供に対してイライラしたり、せっかくの外出が嫌になったりと精神面で苦悩している姿を見ているのは辛いし、何よりあなたの人生にとってそれは本当に良くない。」

 

そして、続けてこう話してくれました。

 

「あのね、こんなことをアトピーを経験していない母親の私が言う事ではないかもしれないけど・・・信頼できるお医者さんと一緒に、ステロイドを使いながらアトピーと上手に付き合っていくことはそんなに良くないことなのかな?」

 

母から、アトピーに対しての意見を聞いたのは初めてでした。

 

母は無関心だった訳ではなく、あまりにも私がアトピー治療に対して必死というか、誰の指図も受けないくらい自分の信念で頑張っていたので、入る隙がないという雰囲気でした。

 

私は脱ステしてからずっと「もう一生ステロイドを使うことはないだろう」そう思っていました。

 

ステロイドを使ってしまったら負けだ、とも思っていました。ステロイドを使っていた時代が憎くて悔しくて。

 

でも実際、脱ステから七年経ってもアトピーが改善されることは無かったのです。

 

しかし「脱ステしてステロイドを使わない生活を送れていたならそれでいいじゃん!そこが本来のゴールだよ!」と言われればそうかもしれませんが、私の場合はそのゴールで「めでたしめでたし」という訳にはいかず、まだまだ続く辛いアトピーとの付き合いがあったのです。

 

いや、これからも続くでしょう。

 

これは私が望んでいた、幸せなゴールではありませんでした。

 

ならば、母の言う通り上手く付き合っていくことが私にとって一番ストレスがかからず、楽なんじゃないか?アトピーが私の体質であって、完治することが難しいのならば、上手くコントロールしながら少しでもいい状態の皮膚を保って、心も体も健やかに生活していく方がよっぽど幸せで、これこそが私の望んでいる生き方ではないのか?・・・そう思えてきたのです。

 

 

 

 

 

◆皮膚科でステロイドを使い、アトピーをコントロール出来ている

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母の言葉をキッカケに、信頼のおける皮膚科へと通っています。

 

そこは美容皮膚科で、アトピーはもちろん、お化粧の落とし方や洗顔の仕方などを実際に指導して頂き、細かくマンツーマンで寄り添って治療にあたってくださっています。ステロイドもひどい時は短期間使い(顔も体も)、マメに通いながら皮膚の状態をみて頂いています。

 

先生いわく、よくあるパターンで「悪化してから来て、薬をもらったらすぐ来なくなって・・・が一番困る」とおっしゃっていました。

 

今はものすごくいい状態をキープしながら、先生と二人三脚で肌を健やかに保つ努力をしています。これこそが、私が望んでいた生活かもしれないと思っています。本当に、健康なお肌でいる事は幸せです。

 

ステロイドの使用についても、私のような出戻りパターンも、本当に賛否両論あると思われます。

 

こればかりは本当に人それぞれ、脱ステして大成功でお肌がキレイになった方もおられるかもしれません。しかし脱ステしてもなかなか思ったような生活を実現できず、私と同じような状況で悩んでおられる方がもしおられたら、こんなパターンもあるんだよ、大丈夫だよという事をお伝えしたかったのです。

 

ありがとうございました(^^)