夏に悪化するアトピーにおすすめ漢方薬!夏バテにも効果があるものは?
夏に悪化するアトピータイプの人、めちゃくちゃ多いと思います。あの嫌なジュクジュクアトピー・・・夏にはベタベタの汗で更に悪化。それ完全に私です。
そこで今回は『夏に悪化するアトピーに効果的な漢方薬』について、ちょっとオススメのものがあるんです。
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まずは、夏に悪化するアトピーさんに比較的よくオススメされる漢方薬をご紹介しますね。
私が思い浮かぶ、夏に悪化するアトピーに効果的なものの代表的な漢方薬として、
- 黄連解毒湯
- 消風散
- 補中益気湯(番外編)
があります。 ではひとつずつ見ていきましょう。
①黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
これは、体の炎症やかゆみに効果があります。
火照ったりのぼせた感じ(赤みを帯びたかゆみ)、あとはイライラなどに効果的で、
赤みのある酒さ皮膚にも効果があると言われています。
そして、こちらはアトピーの症状として冬に悪化するカサカサタイプよりも、夏に悪化するジュクジュクタイプに効果があるとされています。
ただ、火照りを治めたり熱をとったり、体を冷やす作用のある漢方薬なので、冷え性の方や虚弱体質の方などはあんまりおすすめできません・・・。
ですので、こちらは比較的体力に自信のある方向けですね。
②消風散(ショウフウサン)
こちらも先ほどの黄連解毒湯と同じような感じなのですが、アトピーがひどく体が熱をもっていて、夏に悪化するようなジュクジュクしているアトピーに効果があります。
これも体を冷やす作用があり、体にこもっている熱を放出させます。体の中から風通しを良くして乾燥させるイメージですね。
ですので、乾燥肌の方や冬に悪化される方は控えてもらった方が良いです。
そしてこちらも比較的体力に自信のあるかた向けになります。
③補中益気湯(ホチュウエッキトウ)番外編です。
番外編なのですがこちらは、現在私が服用中です。
これを処方されたキッカケは、産後のアトピーが再発し悪化した時でした。
補中益気湯がどんな人に向いてるかというと、ちょっとお疲れ気味の方。
これからの時期だと夏バテもそうですね。
体力が無く、胃腸も弱ってて、とにかく疲労感で体が悲鳴をあげている方向けです。先生に処方された時も、
「とにかく体の中から元気になって免疫力を上げていこう!」と言われた漢方です。
私は完全に産後に病中病後みたいな無気力に襲われていて、新生児のお世話でほぼ眠れていませんでした。
しかも季節は灼熱地獄の真夏・・・。それが原因なのか、かなり重症なアトピーが再発していました。
そして私が先生にこの補中益気湯を処方される際に言われた事・・・それは、
「これは戦地から帰ってきた死にかけの兵士が飲むような感じのやつです。」
し、死にかけの兵士・・・
へ、へぇ~なるほどわかりやす過ぎる・・私はそんな風に映っていたのですね。
でも完全にその時の私は疲れきっていて生気がなかったです。
そしてこちらを飲みだしてからは、比較的早めに「おっ!?」という効果がありました。
下の子のお世話と夜泣きでほとんど睡眠がとれておらず、久々の赤ちゃんのお世話で毎日てんてこまい。
しかも授乳で栄養分も根こそぎ取られて体力もヘロヘロです。そして、真夏の暑さと寝不足と疲れがピークだったんですが、
・・・みるみる元気になりました。
いや、嘘でしょとおもわれるかもですが、わかりやすく言うと、夜中ほとんど寝てないのに意味もなく元気になりました。目が冴えます。体力がついた感覚です。
後日先生のもとへ訪れた際には「あれっ顔色が全然違うね」と言われたのですから…。
これにより劇的にアトピーが回復したか?と言われれば少し違うのですが、実際にこれを使いながらアトピーはかなり改善されました。
そもそも私は疲れや寝不足からのアトピー悪化が何度も経験がありますので、補中益気湯によって元気になり体力をつけて、あとはステロイドを併用して治していくといった感じでした。
体力がないとアトピー以外にも、様々な病に打ち勝つことはできません。体力は基本ですね。
ただこちらは虚弱のかた向けなので、先程とは反対で体力のある方や、あと火照った感じの方は控えてもらったほうがいいです。
◆漢方薬の服用・飲み方や、飲む時間帯は?
飲み方としては、やはりお薬同様にお湯かお水です。
顆粒タイプの場合はお湯に溶かしてから飲んだ方が効果的とも言われています。
飲む時間ですが、空腹時の方が吸収率がいいので、出来るだけ食前に服用されることをおすすめします。
◆漢方治療と同時に生活習慣も見直す事を忘れずに!
「漢方薬の治療を始めたから、放っておいても体質改善されるだろう!」
・・これではだめですね。
漢方はあくまで体質治療の補助的なものなので、自分自身でしっかり体質が改善されるように努力もしていかないといけません。
例えば食生活ですが、暴飲暴食は胃腸に負担がかかるので控えめにしたり、香辛料は痒みが増幅されます。あとは甘いものや白砂糖をたくさん使ったお菓子は体に熱がこもって痒くなります。
こういった食生活にもしっかり気をくばって、漢方薬が十分効果を発揮できるようにしてあげましょう。
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まだ漢方薬は試した事がない・・・という方、
是非一度専門医の方と相談の上チャレンジしてみてもいいかもです。